director's voice

里見香奈子さん・ボビンレース・奈良

ボビンレースって、ご存知ですか?
今日メッセージをご紹介するのは、チェコで習得したボビンレースで
アクセサリーなどを制作する里見香奈子さんです。

Q
里見さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
小さな花のピアス、イヤリング、ブローチをたくさんと
大ぶりなブローチやオーナメントを数点出品します。

とにかく小さなものばかりですので通り過ぎてしまわないよう、よろしくお願いします。
また、ボビンレースという分野を多くの方に知って頂ける機会にもなったらいいな、
と当日は道具を持参し、作業工程もお見せしたいと思っています。

私もデンマークでおばあちゃんたちがボビンレースを作っているのを見たことがあります。
穏やかな、幸せそうな表情でこまやかに手を運ぶその姿に、
満たされたものを感じました。
里見さんも赤ちゃんとともにある濃密な時間の中で、
忙しいながらも、満たされた思いで、手を運んでいることと思います。

Q
『工房からの風』は、里見さんにとってどんな風でしょうか?

A
いつもは吹かれても流されず、自分のペースを刻むのが得意なのですが、
今は立っているのがやっとというくらいです。

乗った波が大きすぎたことに途中で気がついたけれど、
前に進むしかなく あれよあれよと運ばれてきてしまいました。
大きな渦の中で進むべき方向は少しずつ見えてくるものの、
どこへ辿り着くのかはまだ知れず。
当日はせめて、風を感じられたらいいなと思います。

里見さんの作品は、特に特に手がかかり、
そして出来上がった作品の姿は小さなものですから、
展示では、ボリュームを出すことは難しいかもしれません。
ぜひ、ゆったり、じっくり、その小さな小さな作品を見守るように
作品に接していただけますように。。。
企画者からもお願いします。
その糸の細やかな動きのつらなりに耳を澄ませば、
きっと周りのにぎやかな音も、すっと消えてしまうかもしれません。

里見香奈子さんのほやほやのホームページはこちらから → 

出展場所は、コルトン広場『スペイン階段前』です。